住宅ローンの相談を受けていると、必ず聞かれる質問があります。
「固定と変動、どっちが得なんでしょうか?」
ネットでは「変動のほうが安い」「いや固定のほうが安心」と真っ二つに意見が分かれていますが──実際のところ、盛岡や地方都市で家を買う人にとっての“正解”は全国平均とは少し違います。
この記事では、**岩手・盛岡の住宅購入者の現実に即した「金利タイプの考え方」**をわかりやすく整理します。
盛岡で実際に多く選ばれている金利タイプは?
全国ニュースでは「変動0.3%台」などと見聞きしますが、あれは**都市部のメガバンクの“最優遇ケース”**です。
実際に盛岡で多くの方が利用する 岩手銀行・北日本銀行などの地銀の場合 は、
| 金利タイプ | 現実的な水準(2025年時点) |
|---|---|
| 変動金利 | 0.7〜1.2%前後 |
| 固定金利(10年固定など) | 1.6〜2.0% |
| 全期間固定(フラット35) | 1.8〜2.2% |
つまり、「変動=激安」「固定=高額」というほど大きな差はないのが盛岡の現実です。
変動金利が向いている人の条件
- 繰上げ返済を計画的にできる人
- 片働きではなく共働きで収入に余裕がある人
- 「途中で固定に切り替える」判断を自分でできる人
変動は「安く借りて、上がりそうなら動く」前提の金利タイプです。
“ほったらかしで35年払い続ける”人には向いていません。
固定金利が向いている人の条件
- 子育て中でこれから教育費が増える人
- 片働き世帯/収入が公務員・医療職など安定一筋の場合
- 「毎月いくら払うか」がはっきりしていないと不安な人
固定金利は「金利の保険」です。
多少割高でも “家計の見通しが立つ安心” を買うタイプです。
盛岡ならではの判断軸:「光熱費」も固定費として考える
住宅ローンの比較だけで考えると、
「変動のほうが毎月1万円安いならお得じゃん」
と思ってしまいますが、盛岡は寒冷地。冬の暖房費が大きく家計に響きます。
- 断熱性能の高い家(ZEH水準)なら光熱費が年間5〜8万円安く済む
- 変動金利で浮いた分より、光熱費のほうが影響が大きいケースもある
👉 「金利だけ」で考えず「住んでからのトータル固定費」で判断することが大切です。
まとめ:損をしない選び方は「安さ」ではなく「安心して暮らせるほう」
結論として、こう整理できます。
| 判断基準 | 変動が向いている人 | 固定が向いている人 |
|---|---|---|
| 家計に余裕がある | ✅ | △ |
| 教育費・車・保険など支出が多い | △ | ✅ |
| 繰上げ返済を積極的にする予定 | ✅ | △ |
| 金利の動向を見るのがストレス | △ | ✅ |
「得か損か」より、「不安なく暮らせる方」があなたにとっての正解です。
金利の判断で迷っているなら、選ぶ前に“整理”するだけでも意味があります
- 「今の収入だと変動でいいのか固定が安心なのか」
- 「光熱費込みで考えると返済比率はどれくらいになるか」
- 「そもそも新築じゃなく中古 or リフォームのほうが良いのでは?」
そういった疑問がある段階で、まだ結論を出さなくて大丈夫です。
中立的な立場で“選択肢の整理”だけでもお手伝いできます。
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