――安心して暮らすための住まいの備え
はじめに
盛岡市は内陸部にあるため、台風の「直撃」は沿岸部と比べると少ない傾向にあります。しかし、近年は気候変動の影響で台風の勢力が衰えずに東北まで到達するケースも増えており、暴風・豪雨による屋根や外壁の被害が実際に報告されています。
「自宅は大丈夫」と油断せず、事前にできる対策を講じることで、修繕費用の負担や避難リスクを大幅に減らせます。この記事では、盛岡市における台風被害を想定した屋根・外壁対策の具体的なポイントを整理しました。
1. 台風による被害の特徴(盛岡市の場合)
盛岡市で想定される台風被害には以下の特徴があります:
- 暴風による屋根材の飛散
瓦やスレート屋根の一部が飛ばされると、周囲の住宅や歩行者に危険を及ぼします。 - 外壁の雨漏り・ひび割れ被害
横殴りの雨によって、外壁のシーリングの劣化部分やひびから雨水が侵入します。 - 雨樋・破風板の破損
強風により樋が外れたり詰まったりし、排水が機能しなくなることがあります。 - 落下物・飛来物による損傷
看板や樹木の枝などが風で飛ばされ、外壁や窓ガラスを直撃するケース。
内陸に位置する盛岡でも、「暴風」と「豪雨」の複合リスクは十分に備える必要があるのです。
2. 屋根対策の基本
屋根材の種類と耐風性
- 金属屋根(ガルバリウム鋼板など)
軽量で耐風性に優れ、飛散リスクが低いため盛岡でも人気。 - スレート屋根
経年劣化で割れやすく、強風で飛ばされやすいため、定期点検が不可欠。 - 瓦屋根
重厚感があるが、固定が弱いと飛散リスク大。**防災瓦(ロック式)**への交換が望ましい。
定期的なメンテナンス
- 10年に一度は専門業者による点検を受け、ズレ・割れ・浮きを確認。
- 棟板金(屋根頂部の金属カバー)は、強風で最も被害を受けやすいため、ビスの緩みを点検すること。
雨漏り防止の工夫
- 防水シート(ルーフィング)の劣化チェック。
- 屋根裏にシミがないか定期的に確認し、早めに補修。
3. 外壁対策の基本
外壁材ごとの特徴
- 窯業系サイディング
盛岡の新築で多く採用されているが、シーリング材の劣化から雨水が浸入することがある。10年ごとに打ち替え必須。 - 金属サイディング
軽量で耐風性が高く、寒冷地でも錆対策が施されていれば長寿命。 - モルタル外壁
ひび割れが入りやすく、風雨で悪化しやすい。早めの補修が大切。
防水・防風のための点検
- サッシ周りや外壁の継ぎ目にひび・隙間がないか確認。
- 外壁塗装の劣化(チョーキング現象)が見られる場合、防水性能が落ちているサイン。
4. 雨樋・付帯部分の補強
- 雨樋:枯葉やゴミ詰まりを清掃しておく。固定金具が緩んでいないか点検。
- 破風板・軒天:強風で剥がれやすいため、劣化が見えたら早めに補修。
- バルコニー・ベランダ:排水口の詰まりを解消しておかないと、豪雨で浸水の原因に。
5. DIYでできる事前準備
- 屋根・外壁まわりにある**飛ばされやすい物(植木鉢、物干し竿、ゴミ箱など)**を屋内に避難。
- 窓やガラス戸には飛散防止フィルムを貼る。
- シャッター付き窓があれば、必ず閉めてロック。
6. 台風後のチェックポイント
被害を防ぐだけでなく、台風後の点検も重要です。
- 屋根材がズレたり飛んだりしていないか
- 外壁や窓枠から雨水が染みていないか
- 雨樋や排水の詰まりがないか
早期発見・早期修繕が二次被害を防ぎます。火災保険の風災補償が適用できる場合もあるため、必ず写真を撮影して記録を残しておきましょう。
まとめ
盛岡市は台風の影響が少ないといわれますが、「少ない=無関係」ではありません。近年は東北地方にも大型台風が到達し、暴風・豪雨による被害が発生しています。
屋根や外壁は住宅の「最前線」であり、定期点検と補強で耐久性を高めることが、被害を防ぐ最も有効な手段です。
- 屋根は軽量・高耐風性素材+定期点検
- 外壁はシーリング補修・塗装の劣化確認
- 雨樋や付帯部分も台風前に必ず点検・清掃
これらを徹底することで、盛岡でも安心して暮らせる強い住まいを実現できます。
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