「共働き前提ローン」の落とし穴 — 片働きになったらどうする?

不動産購入

近年の住宅ローンは、**夫婦の収入を合算して借りる「ペアローン」「収入合算ローン」**が主流になっています。盛岡でも共働き世帯が増えており、「二人の収入ならこの金額まで借りられますよ」と銀行に言われ、そのまま借入額を決めてしまうケースが多く見られます。

しかし──

もし、どちらかが働けなくなったら?

出産・育休だけではありません。介護、病気、職場環境の変化、転職、メンタル不調…理由はさまざまです。「ずっと共働き」が当たり前と考えるのは、実はかなりリスキーな前提なのです。


想定外は意外と身近にある

住宅ローンの返済が厳しくなる家庭の多くは、「収入がゼロになった」わけではなく、

  • 収入が夫婦で月3万円〜5万円落ちただけ
  • 育休・時短勤務で一時的に収入が下がっただけ
  • 子どもの送迎や介護の都合で片方がパートになっただけ

…この程度の変化でも家計バランスが崩れます。

つまり、

“破綻レベルのトラブル”ではなく、“ちょっとした変化”が一番危ない。


片働きになった場合の返済シミュレーション

たとえば、夫婦合算年収600万円で「毎月9万円のローン」を組んだとします。

  • 夫:手取り25万円
  • 妻:手取り15万円 → 育休でゼロに
  • → ローン9万円 + 光熱費・ガソリン代・車維持費…

「毎月カツカツだけど一応払えている」状態は“安全”ではありません。


損をしないための判断基準

「どちらか1人の収入だけでも返済できる額」か?
育休・介護・転職など“働けない期間”を想定しているか?
「二人で働ける前提」ではなく「どちらか休んでも暮らせる設計」にしているか?


盛岡・地方の共働きは「頼れる実家が近いかどうかでもリスクが変わる」

都市部とは違い、盛岡では

  • 保育園が空いていない/送迎が片方に偏る
  • 実家が遠いと頼れない→どちらかが仕事を辞めざるを得ない
  • 車が2台必要→維持費も2倍

つまり “共働き前提”でローンを組むほど、生活がハードモードになる 可能性があります。


結論:「借りられる額」ではなく「片働きになっても安心できる額」を選ぶ

ペアローンや収入合算自体が悪いわけではありません。

ただし、

「2人で払える額」ではなく
「1人でも返せる額」なら安心して暮らせる

これが本質です。


将来の不安を減らしたいなら、「今の年収」ではなく「働けない期間」を想定して計画しましょう

  • 「いざという時に払える上限額はいくらか?」
  • 「産休・育休・介護などが発生した時のシミュレーションをしてみたい」
  • 「変動で組むべきか固定にすべきか迷っている」

──そんな段階でのご相談でも構いません。

住宅メーカーではありませんので、“売る”ためではなく“暮らせるか”の視点で一緒に整理できます。

📞 電話:019-681-1717
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