家は“資産”か“負担”か?これからの時代の住まい方

不動産売却

はじめに

かつて日本では「マイホームは一生の夢」「家は資産」という考え方が一般的でした。持ち家を所有することが社会的ステータスであり、将来的にも資産価値が上がると信じられてきました。
しかし近年は、人口減少や空き家問題、ライフスタイルの多様化などにより、家が「資産」どころか「負担」になってしまうケースも増えています。

この記事では、「家は資産なのか負担なのか?」というテーマを掘り下げながら、これからの時代に合った住まい方を考えてみたいと思います。


かつての常識:「家は資産」

日本の高度経済成長期には、土地神話という言葉があったほど、不動産価格は右肩上がりでした。

  • 家を買えば将来的に値上がりする
  • 持ち家は「財産」として子どもに残せる
  • 住宅ローンを組んでも、価値が下がらないから安心

こうした前提があったため、多くの人が新築戸建てや分譲マンションを購入し、所有することに大きな意味がありました。


今の現実:「家が負担」になるケース

しかし現代は状況が変わっています。

1. 人口減少と地方の空き家問題

日本の人口は減少に転じ、特に地方都市では空き家が急増しています。盛岡でも市街地から離れたエリアでは、相続したものの使い道がなく放置されている家が目立ちます。需要がなければ売却も難しく、結果的に維持管理費だけがかかる「負担」となってしまいます。

2. 維持費と修繕費の重さ

家は購入したら終わりではありません。固定資産税、保険料、定期的な修繕費…これらが毎年積み重なります。特に築20年を過ぎると屋根や外壁、水回りのリフォームが必要になり、大きな出費が発生します。

3. ライフスタイルの変化

転勤や転職、副業やリモートワークの普及により、1つの場所に縛られない生き方を選ぶ人が増えています。「一軒家を買ったけれど、数年後に暮らす場所を変えたい」となった場合、家が自由を奪う存在になりかねません。


それでも家は「資産」になりうる

一方で、家が資産として機能するケースももちろんあります。

1. 人気エリアの立地

駅近や商業施設・学校へのアクセスが良い立地は、将来的に売却や賃貸に出しても需要が見込めます。こうしたエリアの不動産は「負担」ではなく「資産」として働きます。

2. 適切なメンテナンス

定期的な修繕やリフォームを行っていれば、築年数が経っても住みやすさが維持でき、資産価値を下げにくくなります。「メンテナンスを怠らないこと」が資産性を保つ鍵です。

3. 収益化の発想

使わない家を賃貸に出したり、民泊やシェアハウスにしたりと、収益を生み出す形にすれば立派な「資産」になります。近年はリフォームして貸し出すオーナーも増えています。


「負担」になりやすい家の特徴

逆に、次のような条件に当てはまる家は、資産よりも負担になりやすいです。

  • 人口が減少している地域にある
  • 駅やバス停から遠く、生活の利便性が低い
  • 老朽化が進み、大規模修繕が必要
  • 相続人が複数いて管理責任が分散している

これらは売却しても値段がつきにくく、維持だけでコストがかかってしまう典型例です。


これからの時代の住まい方

家を資産にできるか負担にしてしまうかは、選び方や考え方次第です。

1. 無理に新築にこだわらない

新築は気持ちが良いですが、資産性という観点では必ずしも有利ではありません。立地や需要を優先して、中古住宅やリノベーション物件を選ぶことも賢い選択です。

2. 「ライフステージに合った家」を選ぶ

家族構成や働き方に応じて住み替えることも視野に入れましょう。長く住む前提に縛られず、「今の生活を豊かにする」基準で家を考える時代です。

3. 売却・活用を前提に持つ

将来的に賃貸に出す、売却する、といった出口戦略を意識して購入すれば、家は「負担」ではなく「資産」としての性格を持ちやすくなります。


盛岡で考える住まい方のヒント

盛岡は都市規模がコンパクトで、自然も近くにあるため「立地次第」で家の価値が大きく変わります。

  • 中心部や駅近:将来的な資産性が残りやすい
  • 郊外やバス便のみ:生活スタイルに合えば快適だが、資産性は慎重に見極める必要あり

また、冬の寒さが厳しい地域特性から、断熱性能や暖房効率の高さは資産性に直結します。「暖かい家=需要が高い」という視点は忘れられません。


まとめ

家は「資産」にも「負担」にもなりえます。

  • 放置すればコストとリスクだけが積み重なる「負担」
  • 上手に選び、手入れし、活用すれば「資産」

これからの時代に大切なのは、「所有すること」そのものではなく、「どう暮らしを豊かにし、将来に備えるか」を考えることです。


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