人口減少時代における盛岡不動産投資の可能性

賃貸経営

はじめに

日本全体で人口減少が進み、「これから不動産投資は難しいのでは?」という声が聞かれます。特に地方都市では、人口減少=需要縮小と考えられがちです。

しかし実際には、人口減少の中でも“投資価値のある不動産”は存在します。盛岡市の最新データを見ても、そのヒントが隠されています。この記事では、人口減少時代における盛岡の不動産投資の可能性について、最新の人口・世帯数データをもとに解説します。


人口減少が不動産市場に与える一般的な影響

人口減少は不動産市場に次のような影響を与えると考えられます。

  • 賃貸需要の縮小:住む人が減れば借り手も減少し、特に郊外で空室が目立ちやすくなる。
  • 空き家の増加:利用されない住宅が増えることで、地域全体の価値も下がりやすい。
  • 資産価値の下落リスク:需要の少ない地域の物件は、売却価格が下がりやすい。
  • 二極化の進行:利便性の高い地域は安定する一方、周辺地域は厳しくなる。

このような構造的なリスクがあるからこそ、投資対象を選び抜く視点が重要です。


盛岡市の人口推移と最新データ

盛岡市は平成以降、着実に人口が減少してきました。

  • 平成17年(2005年頃):約320,000人
  • 平成22年(2010年):約305,000人
  • 平成27年(2015年):約295,000人
  • 令和2年(2020年):約290,000人
  • 令和7年(2025年9月1日):277,970人【盛岡市公式データ】

📊 出典:盛岡市「人口と世帯数(令和7年9月1日時点)」
https://www.city.morioka.iwate.jp/shisei/1027188/1019915/index.html

確かに人口は減少傾向にありますが、一方で注目すべきは 世帯数が増えている ことです。

  • 令和7年9月1日時点の世帯数:133,047世帯
  • 令和2年(2020年):131,110世帯(盛岡市人口ビジョンより)

つまり「人口は減っても、世帯数は増えている」=「一世帯あたりの人数が減少している」現象が起きています。単身世帯や少人数世帯の増加により、住宅ニーズの形はむしろ多様化しているのです。

📑 参考:盛岡市「人口ビジョン」(令和5年3月更新)
https://www.city.morioka.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/030/790/jinkoubijon_202303kousin/jinkoubijon.pdf


投資の可能性がある理由

1. 立地による二極化

人口全体が減っていても、盛岡駅周辺や大学・病院近隣は安定した需要があります。通勤・通学・生活利便が確保されるエリアは投資先として有望です。

2. 特定需要の存在

学生・医療従事者・単身赴任者など、一定のニーズは残ります。特に単身世帯が増えている今、1Kや1LDKなど小規模住宅は需要が続く可能性があります。

3. 中古住宅・リノベーション需要

空き家の増加はネガティブに見られがちですが、投資家にとってはリノベーションによる再生のチャンスです。安価で仕入れ、付加価値をつけて貸し出す手法が注目されています。

4. 節税・相続対策としての活用

不動産は現金より相続税評価額を抑えられるため、投資と節税を兼ねた資産戦略としても有効です。


盛岡市場のリアル

盛岡市で不動産投資を考える際に重要なのは「需要のあるエリアを見極めること」です。

  • 学生・単身需要:岩手大学や医療機関周辺は依然として賃貸ニーズがある。
  • 中心市街地と郊外の差:駅近や商業施設周辺は強いが、郊外は空室率が高まりやすい。
  • 住宅性能が差別化要因:盛岡の冬の寒さを考慮すると、断熱性や暖房効率の高い住宅が「選ばれる物件」になりやすい。
  • 単身世帯の増加が追い風:人口減少の中でも世帯数が増加しているため、特に小規模住宅の需要は見込みやすい。

投資家が考えるべきポイント

  1. 出口戦略を持つ:売却だけでなく、賃貸継続や相続も見据えたプランを立てる。
  2. 立地重視:需要が集中するエリア以外はリスクが大きいため、場所選びが最優先。
  3. 実質利回りを計算する:家賃収入だけでなく維持費・税金を含めて試算する。
  4. 需要の変化を読む:単身世帯の増加など社会背景を反映した物件選びをする。

まとめ

盛岡市は令和7年9月1日時点で 人口277,970人 と減少が続いていますが、世帯数は133,047世帯と増加しています。
この事実は「人口減少=住宅需要減少」ではなく、「世帯数増=住宅需要の形が変わる」という新しい視点を示しています。

  • 中心部・大学・病院周辺は安定需要
  • 単身世帯増加で小規模住宅に可能性
  • 空き家リノベーションによる投資チャンス
  • 相続・節税戦略としても有効

人口減少の中でも、盛岡の不動産投資には確かな可能性があります。


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