灯油 vs エアコン暖房、盛岡の冬はどっちが安い?

不動産購入

盛岡の冬は長く、最低気温が氷点下10度近くまで下がる日も珍しくありません。そんな寒冷地に住む人にとって「暖房費」は家計に大きく響く出費です。

特に悩むのが──

灯油ストーブとエアコン暖房、結局どっちが安いのか?

どちらも一長一短で、単純に「こっちが正解」と言い切ることはできません。ただし、ランニングコスト・使い方・家の性能によって「得する条件」は明確に変わります。

この記事では感覚ではなく、冷静なコスト比較と盛岡の気候に即した現実的な結論を整理します。


灯油暖房の特徴とコスト

項目内容
主な暖房機器FF式ストーブ、ファンヒーター、床暖房
長所強い暖房能力・立ち上がりが早い/電気が止まっても使える(機種による)
短所灯油価格が変動/給油の手間/ニオイや結露が発生しやすい

灯油1Lあたりの暖房コスト

盛岡周辺の灯油価格は2024年時点で 1Lあたり約100〜110円

  • 小型ストーブ(3kW) → 1時間で約0.3L消費 → 約30円/h
  • 大型ストーブ(5kW) → 1時間で約0.5L消費 → 約50円/h

エアコン暖房の特徴とコスト

項目内容
主な暖房機器寒冷地仕様エアコン、ヒートポンプ型
長所自動運転・室温管理が楽/灯油不要で手間ゼロ/空気がクリーン
短所外気温が氷点下になると効率が落ちる/霜取りで一時停止

消費電力から見るコスト

寒冷地仕様の6畳〜10畳用エアコンの場合:

  • 平均消費電力:約700W〜900W
  • 電気料金単価:1kWhあたり約30円

約21〜27円/h


単純比較:1時間あたりの暖房費

条件コスト(目安)
灯油ストーブ(大型・5kW)約50円/h
エアコン(寒冷地仕様・8畳用)約25円/h
差額灯油の方が約2倍高い

ただし「家の性能」でコストが逆転することもある

家の性能最適な暖房
断熱性能が高い家(ZEH・高気密高断熱)エアコンが圧勝(つけっぱなしの方が安い)
築20年以上/窓がアルミサッシ灯油ストーブの方が暖まりやすい

盛岡の現実的な結論

「メイン暖房は灯油」+「補助でエアコン」が最も多い組み合わせ
家全体を一定温度に保つならエアコンの方がコスパが良い
ピンポイントで「脱衣所だけ」「朝だけ強く温めたい」なら灯油の即暖力が有利


「どっちが安いか?」ではなく「どう使い分けるか?」

シチュエーション選ぶべき暖房
朝だけパッと温めたい灯油ストーブ
一日中つけっぱなしエアコン
広いLDKをまんべんなく暖めたいエアコン+サーキュレーター併用
寝室や脱衣所の補助暖房小型パネルヒーター or エアコン

最後に ― 暖房機器より「家の性能」の方が節約効果が大きい

灯油とエアコンの差は「数円〜十数円/時間」ですが、実はそれ以上に効いてくるのが 断熱性・気密性・窓の性能です。

✅ 「どの暖房を使うか」より
✅ 「どれだけ熱が逃げない家か」

ここを意識して選ぶだけで、**“一冬3万円以上の差”**になることもあります。


暖房の選び方・住まい選びの整理だけでもご相談いただけます

「設備の相談=工事の見積もり」と思われがちですが、実際にはその前段階として

  • 「この家はエアコン向き?灯油向き?」
  • 「中古で買った家に内窓を入れたら効果ある?」
  • 「建売住宅の断熱性能ってどこまで信用していいの?」

といった判断整理のタイミングがあります。

工事や機種の提案はリフォーム会社の領域ですが、その前に

「どこに相談すべきか」「優先順位は何か」を一緒に考える伴走役

としてであれば、お手伝いできます。

📞 電話:019-681-1717
💬 LINE:https://lin.ee/ed1RH4p
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