「床暖房って憧れるけど、実際どうなの?」
住宅設備の中でも、快適さとコストの評価が分かれる代表格が床暖房です。
CMでは「ぽかぽか快適」「乾燥しない」「子どもにも安心」と良いことばかり言われますが、現実的に考えると──
✅ 本当に部屋全体が暖まるのか?
✅ 電気代・ガス代(or灯油代)はどのくらいかかるのか?
✅ 盛岡のような寒冷地でもメイン暖房として機能するのか?
この記事では 「床暖房の快適性」と「ランニングコスト」 を冷静に分析しながら、寒さが厳しい盛岡エリアで導入を検討する際の判断材料を整理します。
床暖房には「電気式」と「温水式」の2種類がある
| 種類 | 熱源 | 初期費用 | ランニングコスト | 主な採用例 |
|---|---|---|---|---|
| 電気式 | 電熱線ヒーター | 安い(20〜40万円) | 高め | マンション・部分施工 |
| 温水式(ガス・灯油ボイラー or ヒートポンプ) | 不凍液を循環させる | 高い(50〜150万円) | 比較的安い | 戸建て全体・新築向け |
盛岡エリアの戸建てでよく使われるのは 「温水式」+「ガス or 灯油ボイラー」 です。
ランニングコスト比較(あくまで目安)
| 使用条件 | 月の光熱費(平均) |
|---|---|
| エアコン6畳 × 8時間使用 | 約4,000〜5,000円 |
| 灯油ストーブ(大型) × 8時間使用 | 約8,000〜10,000円 |
| 床暖房(温水式・LDK20畳) × 8時間使用 | 約15,000〜20,000円 |
→ **床暖房は「快適性は高いが、暖房費は最も高くつく」**というのが一般的な結論です。
床暖房の「本当の快適性」
✅ 足元からじんわり暖かい(体感は非常に良い)
✅ 空気が乾燥しにくい(エアコンと逆)
✅ 空気をかき回さないのでホコリや花粉が舞わない
→ 「快適性」だけで見れば、暖房機器の中でトップクラス。
しかし「暖まるまで時間がかかる」&「切るとすぐ冷える」
床暖房は蓄熱しながら暖める仕組みのため、
- 立ち上がりに1〜2時間かかる
- 一度止めてもすぐ冷える(特に築年数が古い家)
→ 「朝だけつけたい」「一部だけ暖めたい」用途には不向き
→ 24時間つけっぱなし前提の暖房
盛岡の現実的な結論
| シチュエーション | 判断 |
|---|---|
| LDKをずっと一定温度にしたい / 床が冷たい家が苦手 | → 床暖房は向いている(快適性を評価) |
| 暖房費をなるべく抑えたい | → エアコン+サーキュレーター併用が現実的 |
| 中古住宅や築20年以上の家に導入 | → 床断熱が弱いと効果が薄く、コスパは悪い |
| 子育て世帯・高齢者との同居 | → 安全性の面では高評価 |
「床暖房だけで全館をまかなう」のは非現実的
結論としては──
❌ 「床暖房=メイン暖房1本で完結」はおすすめしない
✅ 「快適性を上げるための“補助暖房”として考える」が正解
具体的には、
- LDKは床暖房+天井エアコン
- 寝室や個室はエアコンやパネルヒーター
- 脱衣所・トイレは小型ヒーターや温風機
といった “併用型”が一番効率的かつ現実的です。
まとめ ― 感覚で選ばず「快適性をどこまで求めるか」で判断を
| 優先したいもの | 選ぶべき暖房 |
|---|---|
| 暖房費を抑えたい / メンテ性重視 | エアコン |
| とにかく足元の冷たさをなくしたい | 床暖房(補助的に) |
| 快適性もコストもバランスよく | 床暖房+エアコン併用 |
設備選びで迷っている段階なら「方向整理」のお手伝いはできます
床暖房の採用判断は、家の断熱性能・生活スタイル・家族構成によって向き不向きがはっきり分かれます。
私たちは住宅設備の販売業者ではありませんので、
✅「床暖房を推す立場」でも
✅「否定する立場」でもありません。
その代わり、
- 「この家なら床暖房を入れる価値はある?」
- 「中古で買う場合、床暖房より内窓リフォームが優先では?」
- 「ランニングコストまで含めて家選び・住まい方を整理したい」
こうした“スタート地点の相談”であれば、お手伝いできます。
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