冬の寒さ対策といえば「断熱リフォーム」「内窓設置」などが真っ先に浮かびますが、最近インターネットやSNSではこんな声もよく見かけます。
「断熱材を入れるより、カーテンを変えたほうが効果がある」
一見すると半信半疑ですが、実はこの説――完全に間違いとも言い切れません。
なぜなら、家の中で暖かさ(熱)が逃げる場所の半分以上は“窓”だからです。
どれだけ壁の断熱材を厚くしても、**窓が冷たいままだと“暖房効率が一気に下がる”**のが現実。
では本当に「カーテンの見直し」は断熱リフォームに匹敵する効果があるのか?
プロ目線で冷静に比較してみます。
家の中で「一番熱が逃げる場所」はどこか?
| 熱が逃げる部位 | 割合(一般的な住宅) |
|---|---|
| 窓・開口部 | 約50% |
| 壁 | 約15% |
| 床 | 約10% |
| 天井 | 約10% |
| 換気 | 約15% |
つまり――
✅ 壁の断熱材より「窓対策」の方が優先度は高い
✅ カーテンは“簡易的な窓断熱”としては非常に効果的
ということになります。
断熱材 vs カーテン|コストと効果の比較
| 対策 | 費用 | 効果 | 手軽さ |
|---|---|---|---|
| 壁の断熱リフォーム | 数十万〜数百万円 | ◎(構造から改善) | ✕(工事必須) |
| 内窓(二重窓)設置 | 1箇所あたり3〜8万円 | ◎(結露・断熱に強い) | △(工事必要) |
| 断熱カーテン導入 | 5,000円〜2万円 | ○(冷気遮断) | ◎(買って吊るすだけ) |
👉 コスパ重視なら「断熱カーテン」は十分アリ。
カーテンで本当に暖かくなる?効果的な選び方
✅ 1. 裏地つきの「遮熱・断熱カーテン」を選ぶ
普通の薄いカーテンでは意味がありません。
厚手の生地+裏地つきの遮熱カーテンを選ぶことで、窓との間に“空気の層”を作り、冷気を防ぐ効果が倍増します。
✅ 2. カーテンレールは「天井近く」から設置する
カーテンが短いと上部や足元から冷気が漏れます。
**「床まで届くフルレングス」「上部に隙間がない」**が理想。
✅ 3. 二重カーテン(レース+厚手)にする
内側のレースカーテンにも**「防寒・断熱タイプ」**があります。
レース:冷気カット/厚手:暖気を保つという役割分担になります。
ただし「断熱材の代わりになる」わけではない
ここが重要なポイントです。
カーテンは**「手軽で即効性のある“応急処置”」**ですが、
壁・床・天井・窓そのものの断熱性能を高める“構造改善”とは別物。
結論|こう考えれば失敗しない
| 状況 | 先にやるべきこと |
|---|---|
| 賃貸・すぐ寒さを何とかしたい | → 断熱カーテンが即効性◎ |
| 中古購入で断熱性を改善したい | → 壁より「窓」優先(=内窓 or 窓交換) |
| 新築検討中 | → カーテンより「窓性能ランクUP」が最も効果的 |
「どこまで対策するべきか」迷う段階の相談なら、お気軽にどうぞ
- 「この家、カーテン変えたら十分暖かくなるレベルなのか?」
- 「内窓リフォームと断熱材入れ替え、優先するならどっち?」
- 「新築モデルハウスの“窓性能”はどこを見れば分かる?」
施工の判断や見積もりはリフォーム会社の領域になりますが、
その前の“方向性の整理”なら、不動産の視点からお手伝いできます。
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