フラット35S（省エネ・子育て支援型）とは？通常のフラット35との違いとメリットをプロが解説【イエスタ盛岡店】

マイホーム購入時に人気のある住宅ローン「フラット35」。
その中でも、より金利優遇を受けられる制度として注目されているのが「フラット35S（省エネ・子育て支援型）」です。

この記事では、盛岡エリアの住宅購入を数多くサポートしている
**イエスタ盛岡店（株式会社ライフコネクト）**が、
フラット35Sの仕組み・対象条件・通常との違い・メリットをわかりやすく解説します。

1. フラット35Sとは？

**フラット35S（エス）**は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して実施する
【長期固定金利型の住宅ローン】「フラット35」に、一定の基準を満たした住宅向けに
金利を引き下げる特例制度を組み合わせたものです。

通常のフラット35よりも
👉 金利が一定期間（最大10年間）低くなる
👉 省エネ・耐震・子育て支援住宅などに対応
といった優遇が受けられます。

2024年以降、フラット35Sは従来の「A・Bプラン」に代わり、
新たに「省エネ支援型」と「子育て支援型」の2区分が導入されました。
これらはいずれも「一定の住宅性能・家族構成」などの条件を満たすことで、
金利を年▲0.25％引き下げる制度です。

プラン名	金利引下げ幅	引下げ期間	対象住宅の特徴
フラット35S（省エネ支援型）	年▲0.25％	10年間	省エネ性能（ZEH・断熱等級5など）を満たす住宅
フラット35S（子育て支援型）	年▲0.25％	10年間	子育て世帯または若年夫婦世帯が購入する住宅

例：
フラット35（通常金利）＝1.70％の場合、
フラット35S利用時は 1.45％（10年間） に引き下げ。
3,000万円・35年ローンでは、約130万円前後の利息軽減効果があります。

（※金利は2025年10月時点の参考値。借入条件・金融機関により異なります）

「省エネ支援型」は、エネルギー効率の高い住宅を対象としています。
具体的には以下のいずれかを満たす必要があります👇

💡 ポイント：
盛岡市など寒冷地では断熱性能の高い住宅が多く、
ZEHや断熱等級5を満たす物件は比較的取得しやすい傾向があります。

子育て支援型は、家族構成や住宅性能の基準を満たすことで優遇を受けられる仕組みです。

10年間の金利引下げによって、総支払額を100万円以上軽減できる場合があります。

補助対象となる住宅は高性能で、光熱費削減やメンテナンスコストの抑制にもつながります。

通常のフラット35と同様、勤務先・雇用形態よりも返済負担率を重視するため、
自営業・転職直後の方にも利用しやすい点は変わりません。

省エネ性能やZEH仕様を満たすために、建築費が数十万円〜100万円程度上乗せされる場合があります。

省エネ評価書やBELS認証などの取得が必要なため、
建築会社や設計士と連携して準備する必要があります。

優遇期間が終了すると通常金利（フラット35本体金利）に戻ります。
長期固定ではありますが、永続的な割引ではない点に注意。